理解できないすごさ。「悪魔とのおしゃべり」
こんにちは、7716です。
今回はこちらの本の紹介です。
さとうみつろう著 『悪魔とのおしゃべり』
この本を開いてすぐ、
── 理解できるアドバイスなら、そもそも聞く意味なんてないのさ
と書いてあるんですが、まさにその通りの本でした。
今までの既成概念を、しっかりとした根拠を持ってぶち壊されます。
この衝撃はぜひ、読んでいただいて体験していただきたい…というか、私では説明できないので、ぜひ本を読んでいただきたいです。
なので、今回の記事も今までよくやってきた『まとめ』ではなく、『ただの紹介』です。
こちらの本は、タイトルの通り、主人公のみつろうと悪魔との対話方式で書かれています。
いい奴だけどしょうもない、みつろうの親しみやすさのおかげで読みやすい…んですが、書いてあることが今までの常識をひっくり返してくるようなことばかりなので、なかなか納得は難しいです。
人間スーツ理論
この本のメインとなっているのは『人間スーツ』というものです。
私である、と思っているものは『人間スーツ』である。
この世には人間スーツが数多に置いてあり、毎朝誰かが『私という人間スーツ』を着ている(寝ることで記憶もリセットされる)(だから誰でもどんな人でも寝る)。
…意味わかります?
わかんないですよね。
で、人間スーツを着ているのは誰なんだ、中の人は誰なんだ? と本を読んでいくと、
『人間スーツの中は特異点である』。
という答えが出てきます。
ビッグバンという爆発が起こる前の宇宙はたった一つの点だったそうです。
今この宇宙にあるすべてが、元はたった一つの点だった。それが特異点。
で、私の中にはそれが入ってるんですって。
???
ですよね。
ポカーンですよね。
で、この言葉を思い出す訳です。
理解できるアドバイスなら、そもそも聞く意味なんてないのさ
う、うん、まさに。
特異点は、もともと全部。たった一つの点だったということは、自分だけでは何も出来なかったということです。
何をするでも、ひとつでは出来ません。
何かを見るなら、見る人と見られるものが必要だし、何かを触るにも触る人と触られるものがいる。
だから、特異点はビッグバンを起こした。
特異点は、『体験』をしたかった。
そして、人間スーツに入ることでそれを叶えている。
グータラでグダグダしているどうしようもない私も、特異点は体験したかった。
趣味悪ー。と思いますが、まあそういう理論なんです。
訳分からないですよね。
でも本を読むと、そうなのかも…と思えちゃうんだから、すごい本です。
とはいえ、ちゃんと理解出来ることもありまして。
これです。
今までの願い方は間違っていた
お金持ちになりたい! は、実際にお金持ちだったら願わないことですよね。
ケーキを食べている時に「あー、ケーキが食べたいな」とは思わないように、『なりたい』と願う時は、ないとき。
つまり、願えば願うほど、『ない現実』がクローズアップされます。
なので、「お金持ちになりたい」と願った時叶うのは『今はお金持ちではない』ということだけ。
いやはやとんだ罠ですよ。
巷に溢れる『幸せになるメソッド』みたいな本に惹かれるのは、「私はいま不幸せだと思っている」ことに他ならず、幸せになりたいと求めるほど、幸せではない現実が目の前に現れる。
こっわー。
なので、本当の願い方は「私にはもうある」。
充足を知る、です。
「幸せはもうある」「充分満たされてます」。
そう信じれば、『ある現実』がクローズアップされ、幸せで満たされた現実が目の前に現れてくる。
これは実感を持って、真意だなと思います。
とはいえ、信じるの難しいんですけど。
もう何回も言い聞かせて、実感を集めて納得していくしかない。と思っています。
もうひとつ、『前に進むためには後ろに下がらなくてはいけない』という、ブランコの話もとても好きです。
ブランコの法則
この世に存在するものは、すべて両面でワンセット。
悪魔がいるから、神がいる。
悪いことがあるから、いいことがある。
当たり前すぎて忘れてしまうけど、何かと比べないと、幸せも喜びも生まれないのです。
なので、
上手くいかない時は、上手くいく力を溜めている時。
出来ないも、出来るのため。
逆に上手くいっている時は、上手くいかない時への力を溜めている。
好きになるほど、嫌いになる為の力も溜まっている。
ついつい、進むのが良くて、下がるのは悪いように考えてしまいますが、ブランコを真横から見たら、ブランコはただ左右に揺れているだけです。
その『揺れている』事実に意味を付けているのは自分なので、そこの意識さえ変えてしまえば、それこそ無敵。
ダメだーと思っても「良くなるための弾みをつけている」と思えば気持ちも楽になりますよね。
所有や執着の話も好きで、
所有は全部マボロシ
家も仕事も家族も、最初は持っていなかったのに、手に入れた今では『それがなくなったら不幸になると思っている』という話なんですが、
でも生まれた時は、みんな何にも持ってない。服すら着ていなかった訳ですよ。
所有することで得られるのは、『不安だけ』なんて、まったくもう…ですな。
他にもポカーンとしてしまうような初めて聞く話が沢山なので、ぜひ読んでいただきたいです。
1700円と高い本ですが、何度も読み返すことになりそうなのでコストパフォーマンスはなかなか高いと思います。
なんだかんだ、読んで私が感じたのは、やはりこの世は万事良好。すべて繋がって、上手くいっているんだろうなあと。
私も今まで散々世間的に『悪い』と思われることをやってきましたが、例えば中学時代不登校だったのも、当時は散々親に心配をかけたけど、今では悪くないと思っています。
見捨てないでいてくれた親への感謝もあるし、自分の子が学校に行きたくないと言い出しても「そういう時あるよね~」と落ち着いて対処できたし、ちゃんと朝起きて学校に行くだけでうちの子は金メダル級によく出来ていると感じる。
というか、中学時代に不登校じゃなかったら、高校も違うところに行って、今の旦那と会っていなかっただろうし、そうなると金メダル級に素晴らしいうちの子にも会えていなかったし。
ブログだって、占いだってそう。
良くなかったことも積み重なって、今に続いている。
どれかひとつでも欠けていたら私は私じゃなくて。
まあ間違った選択もあるのかな、今の私よりもっと上手くいった私になる道もあったのかな? とも思いますが、そっち側は見られないので、今が最善としか信じられないんですけど。
その時はわからなくても、何だかんだで振り返ってみたら万事良好だし、欲しいものは私の中に全部ある。見えづらいけど、信じていれば実感として出てくるはず。
そんなことに気付かせてくれる本でした。
こちらも読みましたが、みつろうが更にクズい(誉め言葉)。
順番的には神さま→悪魔ですが、どちらから読んでもわかるし理解が深まるので、セットでどうぞ。