うちの交通指導員さんがすごい話
おはようございます、7716です。
今朝、娘の小学校の交通当番に行ってきました。
地域や学校によっても呼び名が違いますが、黄色いベストを着た保護者が、交通量の多い交差点や、信号が無かったり、見通しが悪いような道に立って、旗を持って子供たちを渡らせる、見守り活動です。
うちの学校では保護者2人と交通指導員さんが立ち、およそ1ヶ月に1回、当番が回ってくるスタイル。
朝、子供を送り出してすぐ自分も行かないと間に合わないので、月イチとは言え、なかなか憂鬱でめんどくさいことでもあります。
今日も憂鬱ながら行ってきたのですが、交通指導員さんのおかげで、帰りはとてもいい気分になったので、そのことを書きます。
うちの指導員さんはすごい
保護者は月イチ当番ですが、交通指導員さんは毎日同じ人が立ってくれています。
70オーバーのおじいちゃんなのですが、それこそ今日みたいな朝からピーカン照りの暑い日でも、土砂降りの日でも、布団から出たくない冬の朝でも、きちんと来てくれて、子供たちを渡らせてくれます。
たった月イチで「めんどくさい」とか言っている私からしたらもう頭が上がらないんですが、さらにいつもの人はとてつもなく人柄が良くてですね。
「おはよう、今日は雨だね、足元気を付けていきなー!」
「おはよう! もう少しで夏休みだね、体に気を付けてね!」
「おはよう! 今日は班長さんが修学旅行でいないからたいへんだね、気を付けてね!」
というのを、毎朝それぞれの班に、同じように心を込めて言ってくれる。
小学生たちは、朝だし照れもあるので割とシラッとしているんですが、指導員さんは全然変わらない。すごい。
で、班によって来る時間もバラつきがあって、ちょっとした待ち時間もあるのですが、今日なんて
「いやーでも、ほんと、俺が元気でやってこれているのは子どもたちのおかげだよ。これがなかったら、今頃腰も曲がって、杖ついて歩いてるんじゃないかなー」
と笑っていて、すごい。
ちょうど『七つの習慣』のまとめ記事の下書きを書いていたところだったので、『なんて理想的なWin-Win!』と感動してしまいました。
最近の小学生たちは、うちの子を含めてですが、「あまり挨拶をしないな」と思っていまして、ちょっと気になっていたのですが(たぶん愛想が良すぎても、心配な世の中なのだろうとも思う)、今朝は割とみんな元気に挨拶を返してくれたので、
「前よりも結構挨拶してくれるようになりましたね」
と言ったら、
「そうだねえ」と。
「返ってくるようになったよね。でも、俺は挨拶のこと、決して強く言わないようにしてるんだよ。先生が言うならいいけど、俺たちはね、そういう立場じゃないから」と。
「でも、挨拶しない子も、きっと心の中では言ってくれていると思うんだよね。言ってても声が小さい子もいるし、それは個性だから」
「みんな個性なんだよね。お母さんと一緒じゃないと登校できない子とか、勉強だって出来る出来ないはなんにも関係ない。みんな同じなんてことはないんだから、個性、個性」
って笑っていて。
…ちょっとすごくない?!
こんな金言が、交通当番のちょっとした待ち時間に聞けるなんて、衝撃ですよ。
「挨拶を返さないなんて失礼だ」と切り捨てるのは簡単だし、やりがちですが、この指導員さんはそれを『個性』であるとありのまま認めて、評価もしない。操作しようともしない。
ちょうど『七つの習慣』のまとめ記事の下書きをryで、『みんなマイノリティ』というところをどう書こうか考えていたので、まさに! まさに! と心の中でジタバタしました。
うちの交通指導員さん、スティーブン・R・コヴィーなんじゃないの?!(真顔)
(このひと)
自分自身、31年生きてきて、10代の頃には全く気が付けなかった考え方や、思い違いが沢山あるなあと身に染みてわかっているので、倍以上生きているような年配の人の話には、さらに私の知らない、為になることがあるのだなあと思います。
そして、倍以上生きているような人が出してくれた答えが、
「個性だから」というのは本当にうれしい。
私も「人と違う」「同じことができない」ということに散々悩まされてきたので、そこをまるっと認めてもらったような。
私に向けられていた言葉ではないけれど、私も、子どもも、皆救われた気持ちになりました。
こういう人が毎朝、見守ってくれるっていうのは、本当にありがたくて幸せだよなあと思った朝なのでした。
とりとめのない文章、読んでいただいてありがとうございます!
Twitterに書こうかなと思ったのですが、自分がまた迷ったとき読み返したいなあと思ったのでブログ記事にしました。
いい、わるいじゃないんですよね。
みんな、個性、個性!