だれでもわかる! はず! 『7つの習慣』まとめ
こんにちは、7716です。
世界的に超売れているビジネス書、自己啓発本『7つの習慣』をご存知でしょうか。
スティーブン・R・コヴィーという、この笑顔が素敵な恰幅の良いハゲたおじさん(誉め言葉である)が書いたこの本(リンクはkindle版です)。
アドラー心理学と並び、迷いがちな私たちの足元を明るく照らしてくれる素敵な本なのですが、なにぶん分厚い上に難しいので、今回、頭は悪いけど意地だけはあるわたくしが『誰でもわかる』ようにまとめました。
7つの習慣をひとつずつ解説しております。
本書に挫折した方、「どんな習慣なんだ?」と気になっている方、ぜひ読んでみてください。
第1の習慣 主体的に行こう
「この会社じゃ俺の力は発揮できない」
「あの上司の元じゃ正しい評価は得られない」
「もっとお金があったら…」
「もっといい家に住んでいたら…」
これらは全て、今の自分を他者や物のせいにする生き方です。
自分のことは自分で面倒を見ましょう。
ここではダメと思うなら転職を考える、上司に掛け合う、相談する。
やるべきことをきちんとやっていれば、評価や結果はおのずとついてくるはずです。
自分の人生を他者にまかせない。
自分のことは自分で幸せにする。
第2の習慣 終わりを描いてから始める
『あなたはある葬儀に参列しています。周りを見渡すと、弔問客はあなたが知っている人ばかり。あなたは前に出て、棺桶の中を覗き込みます。
するとそこに横たわっていたのは、あなた自身。
ここはあなたの葬儀会場だったのです。
さて、式が始まって、あなたと縁がある人が弔辞を読んでくれます。
誰に、どんな風な弔辞を読んでもらいたいですか?』
配偶者に、子供に、会社のひとに、近所の人に、趣味のサークルの人に。「怒りっぽくて、いつもイライラしていた」とか「愚痴っぽくて嫌味な人だった」とは言われたくないですよね?
「いつも笑顔で明るくて、太陽のような人だった」「優しくて愛情深い人だった」「よく話を聞いてくれて嬉しかった」「皆を引っ張ってくれる、いいリーダーだった」
そんな風に言われたいなら、そんな風に生きましょう。
ここで大事なのは、「そう言ってもらうこと」ことではありません。他者からの評価や、褒められることは目的ではなく、自己満足でいいのです。
あなたが『なりたいように』生きる。
第3の習慣 重要なことを実行しよう
日々の生活には、いろんな『やること』『やらないといけないこと』があります。
そしてそれらは、緊急性と重要性によって、4つのカテゴリーに分けられます。
1 急ぎで大事(ご飯を作る、食べる、眠る、病気やケガ、クレームの対応など)
2 急ぎではないが大事(準備、計画を立てる、人間関係づくりなど)
3 急ぎだけど大事ではない(退屈な会議、接待など)
4 急ぎではないし大事でもない(ダラダラしたメールのやりとり、テレビ、待ち時間など)
重要なことが含まれるのは、ずばり2です。
『急ぎではないが大事』。「あー、あの時やっておけばああああ」と思う事柄です。
それを、やる。
勿論ほかのカテゴリーも必要です。でも優先するべきは、2。
それを実行する方法はこちら。『大きな石』です。
『ひとつのバケツで大きな石と砂利を運びたい場合、先に砂利を入れてしまうと、大きな石が入る場所がなくなってしまいます。逆に、最初に大きな石を入れて、そのすき間に砂利を流し込むと、きちんと両方とも収まります』
ここでの大きな石こそが、2の『急ぎではないが大事』なことです。
砂利は、その他の1、3、4。
つまり予定を立てるときは、まず『急ぎではないが大事なこと』を予定に入れてしまう。
会議の資料作りや、旅行の計画、読もうと思っている本など、その時間を確保してから、細かい予定をそのすき間に入れていく。
そして入りきらない砂利には笑顔で「NO!」と言う。
「誘ってくれてありがとう。でも今日はこの本を読むって決めているの、ごめんなさい(ニコッ!)」です。
ちなみに『大きな石』を入れるためのスケジューリングに私がオススメするのは『あな吉手帳』です。
やることをふせんに書いて週間スケジュールに貼り、隙間の時間に雑事を入れていく、というのが視覚でわかりやすいですよ。
第4の習慣 Win-Winでいこう
「私が勝ってあなたが負ける」でも「はいはい、私が折れればいいんでしょ」でもなく、「お互いが勝つ」「お互いに利益を得る」のがWin-Winです。
ビジネスでも、それ以外の人間関係でも、そこを目指す。
そして、話し合いの末にWin-Winにならないような関係であれば、「最初から取引をしない」
これ、英語で言うとカッコ良いんですよ。
「Win-WinまたはNo-Deal」(ウィンウィンまたはノーディール)
口に出すと気持ちいいです(どうでもいい情報)。
『どちらかが泣くならやめにしましょう』と言えるのって本当に強いしカッコ良いことだと思います。
スポーツでは勝ち負けがハッキリつきますが、それはその競技においてだけのことであり、優劣がつくわけではありません。
『勝者がいれば敗者がいる』ではなく、『どちらも勝つ。さもなくば取引はしない』。覚えておきましょう。
第5の習慣 理解される前に、相手を理解しよう
「昨日のドラマでさー」
「あー、見た見た! 山Pほんとカッコイイよね! 私〇〇のドラマの時から大好きでさ! あのカッコよさやばいよね!」
みたいな会話、していませんか。
これはちょっと極端な例ですが、悪気はないけれど話をさえぎったり、自分の話ばかりしたり。誰でも身に覚えがあるかもしれません。
私たちは、相手の話をちゃんと聞いているわけではなく「どう答えようか」と考えながら聞いているようです。
そこを、まず『聴く』に徹する。
相手が何を言いたいのか、理解するまで聴く。
聴くという漢字には、耳と目と心が入っています。
耳で声を聞き、目で相手の表情や身振り手振りを読み取り、相手の気持ちになって聴く。
「その考えはよくないなあ」と評価もせず、「ひょっとして〇〇しようとしてない?」と探りも入れず、「俺も昔はさー」と話をすり替えることもなく、理解できるまで聴く。
人はみんな、理解されたいと思っています。
話したいことを、最後までしっかり聞いて理解してくれたら、こんなに嬉しいことはありません。その人のことを大好きになるし、もっと話をしたい、あなたのことも理解したいと思うはずです。
まず聴く。
そしてそれが出来るようになったら、ミラーリングをするとより効果的です。
「あなたが言いたいのは、〇〇ということで合っている?」
「〇〇で大変なんですね?」
受け止めた話を、自分で整理して返す。
そうすると、相手も「わかってくれた!」と思うし、お互いに納得できる、有用な話ができます。
まあこれはあくまでも応用テクニックなので、まずは聴くに徹することです。
第6の習慣 シナジーを発揮しよう
シナジーとは、「誰かと協力することで、個人でやるよりも良いものを作り出す」ことです。
ここで覚えておきたいのは「みんなマイノリティ」ということ。
カッコつけて横文字ばかり使っていますが、第6の習慣で言いたいのは、
同じ人間なんていない。
みんな『少数派』である。
色んな性格、考え方、違いがあることを受け入れ、そこから良いものを作り出そう!
ということです。
みんながみんな、自分と同じ見た目で、同じ考えを持ち、同じように話していたら、世の中はきっと、退屈なことこの上ないです。
みんな違うからこそ、広がりが生まれるのです。
違いを喜ぼう! 歓迎しよう! ということですね。
「あいつは若いから、なんにもわかっちゃいねえ」と切り捨てるのではなく、「何も知らないからこそ、あいつの発想は新鮮で独創的だ」と考えてみる。
自分と反対の考え方を持つ人は、あなたの人格を否定したい訳ではないのです。
「そんな考え方もあるのか」と知り、世界を広げるいいチャンスです。
色んな人とのかかわりを、大切にしてみよう。
第7の習慣 刃を研ぐ
同じ時間を使って、大きな木を切りたい場合、8時間ぶっ続けで木をノコギリでギコギコするのと、1時間に一回休憩を入れて、ノコギリの刃を研ぐというの繰り返した場合、早く木を切り倒せるのはどちらでしょうか。
たぶん後者です。早さだけでなく、気持ちのゆとり、かかる労力も、後者の方が楽に済むでしょう。
私たちが生きる現代社会はとても忙しく、ぼんやりしているとあっという間に時間が経ってしまいます。
その中でいかに刃を研いでいくか。
やりたいと思っていることがあるのに、お金や時間の都合で「今は無理だから」と何もしないでいては、いざ出来るチャンスが来た時それを掴むことが出来ません。
出来ることをやる。
「あの時やっておけばよかったあああ」とならない為に、今出来ることからやっておきましょう。
忙しい日々の中でその時間を作る方法は、第3の習慣『重要なことを実行しよう』に書かれています。
病気や怪我をしていては思うように動けませんから、健康的な食事や日々の運動なども、刃を研ぐことに繋がります。
今出来ること、やっておくべきことは何でしょうか。きっとあるはずです。
まとめ
7つあるこの習慣は、全部つながっています。
主体的であるからこそ、終わりを描き、その為にやるべきことが出来る。不要なことに「NO」が言える。
人の話を理解するからこそ、シナジーを活用できる。
ひとつひとつは難しいことではありませんし、これを覚えておけば迷ったときの指標になります。
初めて図書館で『7つの習慣』を手に取り、ワクワクしながら自宅で開いたあの日。
「日本語で書いてあるのに、全然頭に入ってこない!!」と自らの頭の悪さを呪ったあの日。
第3の習慣辺りで脳がギブアップし、期限も来たため返却したものの「でも絶対いいこと書いてある気がするんだよなあ!」と諦めきれず、あらゆる方面からアプローチして向き合い続けた『7つの習慣』。
ついにまとめ記事を書くことが出来ました。
ああ、よかった、ああ書けた…
私自身の解釈ですので、7つの習慣に詳しい方やコヴィーには「全然ちがう」と鼻で笑われるかもしれませんが、それはそれでいいの。
『7つの習慣』にはやっぱりいいこと書いてあったし、読むことですごく変わった… というか、この世の歩き方、自分の操縦のしかたがわかりました。
まあ、わかったところで、やるのは自分なんですけどね。でもそれが救いでもあるという(他人はどうしようもないけど、自分ならまあまあ言う事聞くし!)。
読んで下さった方、ありがとうございます!! ね、いい本ですよね!
『難しい、無理!』からスタートしましたが、アタックしすぎて今や『7つの習慣読まないと落ち着かない』くらいの気持ちになる本書はこちらです。
そんなアタックの軌跡
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